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「It's not for everyone.」(「スカイフォール」より)

「007スカイフォール:SKYFALL 007(2012年製作)」発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社 MGXF-55113

先週、通算アクセス数が6万件を越えました。本当にありがとうございます。(5万件のときは、ご挨拶できませんでしたが。)

私と言えば、正月にから音沙汰なしで、半年が過ぎ、早、もう7月。だからという訳ではないのですが、今回は007にしてみました。

キャスト

ジェイムズ・ボンド:ダニエル・クレイグ

M:ジュディ・デンチ

ラウル・シルヴァ:ハビエル・バルデム

イヴ:ナオミ・ハリス

ギャレス・マロリー:レイフ・ファインズ

MI6のフィールドエージェント、つまりボンドと同様、最前線で活動することが仕事のイヴは、トルコのイスタンブールでボンドと行動を共にするが、あろうことかボンドを誤射してしまう。物語早々にして、ボンドは深い谷底の河に沈んで行くのである。

参りました。このあとに流れた、テーマソングの「スカイフォール」は意味深で、印象的で、楽しかったですね。

表題の「It's not for everyone.」は、死んだと思われたボンドが復帰したあと、イヴと再会したときのもの。

「Mの所へ。」

「どこかで会った?」

「おわびしなきゃ。」

「傷は肋骨4本と、致命的でない内臓の損傷。まだ生きてる。イスタンブールは?」

「現場から一時外されて、ここに転勤。」

「外された?」

「007を死なせたから。」

「君は頑張った。」

「本当は、いい腕なのよ。」

「じゃ、用心しよう。」

「次は失敗しないわ。」

「それじゃ、現場復帰をする時は、警告してくれ。」

「今はマロリーの助手だけど、必ず現場に戻るわ。」

「戻りたい?」

「ええ、もちろん。」

「問題は適正だ。」

「007、こっちへ。」

「君を弁護するなら、動く標的を狙うのは難しい。」

「じゃ、動き続けて。」(日本語字幕より)

「She's ready for you.」

「I'm sorry, have we met before?」

「I'm the one-who should say "sorry".」

「It was only four ribs. Some of the less vital organs. Nothing major. Not enough excitement in Istanbul?」

「I've been reassigned. Temporary suspension from field work.」

「Really?」

「Something to do with killing 007.」

「Well, you gave it your best shot.」

「That was hardly my best shot.」

「I'm not sure I could survive your best.」

「I doubt you'll get the chance.」

「Well, do me a favor, will you? If they do ever let you back out there, warn me first.」

「I'm assisting Gareth Mallory in the transition, and then I'll be back in the field.」

「That's what you want?」

「Yes, of course.」

「It's not for everyone.」

「Ah, 007. It's this way.」

「In your defense, a moving target is much harder to hit.」

「Then you better keep moving.」(英語字幕より)

「問題は適正だ。」と字幕に出たとき、何か聞き逃したのかと思いましたが、そうではありませんでした。それが、「It's not for everyone.」でした。「not for everyone」は、「向き不向きがある」という意味で使われている、「Everyone is talented  in his (her) way.」と同じ意味で、会話の中で表現されているようです。だから、「適正」という表現はかけ離れたものではありませんでした。勉強になりますね。本屋大賞となった「舟を編む」で、辞書を作ることや言葉のとらえ方などが話題になりましたが、ほんとに辞書にはなんでも載っているっていう感じです。いつも、いつも感心していまいます。

余談になりますが、私は、先の例をそのまま「人は人それぞれの才能が与えられている」という意味で、自閉スペクトラムと診断された姪の長女とその母の姪に、この「Everyone is talented  in her way.」を捧げたいと思います。また同時に、自分の肝にも銘じたいと思います。

イヴは、最初物語とボンドに重大な衝撃を与えましたが、ここではそれにも関わらず、さらりと軽妙なやり取りをボンドと交わします。次には妖艶な絡みも。そして、最後にも。ボンドが復帰してからは、登場するたびに、物語にホッとする場面を与えていますね。

ボンドは大したことなかったと言いながら、けっこう辛辣な皮肉を言ってます。なのに、イヴがめげないのが、救いとなり、微笑ましさになってます。ボンドも心意気は買ったようです。

「It's not for everyone.」はシンプルでやさしい言い方のようですが、アドバイスとしては彼女によく届いたようです。物語の最後に、彼女はこの言葉が自分の決心につながったことを告げています。

「準備できました。」

「すまない。前にどこかで会った?」

「私は、謝らなきゃいけないその人よ。」

「肋骨たった4本。致命的でない内蔵のいくつか。重大なものではなかったよ。イスタンブールではあまり楽しめなかったのかね?」

「再配属されたの。フィールドワークからの一時撤退。」

「そう?」

「007射殺に某かの関わりのため。」

「まあ、君は君のベストショットを放ったんだし。」

「あれは私のベストショットとは言えないわ。」

「私は、君のベストを受けては、持ちこたえられそうもないよ。」

「あなたがそんな目に会うなんてあり得ないわ。」

「そう。僕の頼みを聞いてくれないか。いいね。もし、君が外に戻るようなことがあったら、真っ先に私に警告してくれ。」

「一時的にギャレス・マロリーの助手をしているけど、フィールドに戻るつもりよ。」

「それが君の望み?」

「ええ、もちろん。」

「人には向き不向きというものがある。」

「あ、007。こちらです。」

「君の弁護のために言うなら、動く標的は狙うのがかなり難しいということだ。」

「じゃあ、動き続けることね。」

そして、言うまでもなく、ボンドは動き続けるのでした。

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