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「Anything over seven dollars a week is robbery. Highway robbery! 」(「ドライビング・ミス・デイジー」より、その2)

MY DVD:「ドライビング・ミス・デイジー:Driving Miss Daisy(1989年製作)」発売元:ジェネオンエンタテイメント株式会社 GNBF-7310
MY BOOK:「DRIVING MISS DAISY BY ALFRED UHRY」DRAMATISTS PLAY SERVICE INC.

先日ふと寄ったお店で、「Karajan Adagio」なんてものを買ってしまいました。視聴コーナーを転々と回ってるうちに、この「Karajan Adagio」で釘付けになってしまいました。それがまた”XRCD”とかで、24ビットリマスターなんだそうですけど、ほとんど車でiPodで聞くのだから、ネコに小判なんですけどね。とにかく、音質もそうなんですが、カラヤンとベルリン・フィルの演奏ですね。重厚で、どこまでも綺麗なんです。まるで完璧な風景を見ているよう。なんだか身体の中まで浄化される感じ。たまりません。
さて、「ドライビング・ミス・デイジー」の2回目です。今回も戯曲の英文を参考に、映画のセリフに近づけてみました。微妙に違ってるようなところもありますが、ご了承下さい。
とにかく何度見ても、なんででしょうか、ミス・デイジーの片意地で、いじわるなセリフを聞くと、楽しくなって、歌舞伎じゃないんですが、「日本一!」なんて声をかけたくなってしまいます。

ホークは庭を手入れしたり、シャンデリアを掃除したり、いろいろやってみるのですが、褒められるどころか叱られてしまいます。アデラとキッチンで話すことさえ、アデラに邪魔だと小言を言われてしまう始末。
そんなある日、コーヒーや洗剤が足りないと申し出るのですが、市電で行くとはねつけられます。ミス・デイジーは、運転手などという金持ちがするようなことはがまんがならないようなんです。拾ったネコも飼ってもらえないほど貧しかったのに、姉が働いてくれたおかげで学校を出て教師になったというのです。ホークの言うように、今はリッチなんですけどね。
とにかく、ホークは食い下がります。歩き出したミス・デイジーを、車で追いかけます。

強盗も同じ
「何してるの?」
「マーケットへお送りします。」
「どこかへ、お出かけですか?」
「ちょっと買い物へ。お帰り。私は市電で行くからね。」
「お給料を頂いてて、何もしないわけには...」
「幾ら、もらってるの?」
「それはブーリー様との秘密です。」
「週に7ドル以上なら、強盗も同じだよ。」
「その通りです。1日中、台所に座っているだけですからね。」
「いいわ。マーケットに行って、まっすぐ帰るのよ。」(日本語字幕より)

「What are you doing?」
「I'm tryin' to drive you to the store.」
「Where are you off to this morning, Miss Wherthan?」
「Just a little shopping. Go way! I've ridden the trolley with groceries plenty of times!」
「Yassum, I know, Miz Daisy, but I can't keep takin' Mist' Werthan's money for doin' nothin'.」
「How much does he pay you?」
「Nome, Miz Daisy. That between him and me.」
「Anything over seven dollars a week is robbery. Highway robbery!」
「Yes, you sure right about dis. Specially when I doan do nothin' but sit on the kitchen, on a stool all day. 」
「All right the Piggly Viggly. And then home. Nowhere else.」
「Yassum.」(戯曲を引用)

なんだか、ミス・デイジーの”もったいない”という意識が結局ホークを認めることになったようですね。
「Yassum」は「Yes, ma'am.」(「ma'am:奥様、お嬢さん」は語源は「madam」のようです。)
「Nome.」は「No, ma'am.」
「doan」は「don't」
「ridden」は「ride」の過去分詞で、「乗る」。
「groceries」は「食料雑貨類」。「grocery」で「食料雑貨店」、複数形で「食料雑貨店」で売られている「食料雑貨類」となるようです。
「plenty」は「十分な、多数の」。「plenty of times」は「何回も」。ちなみに「plenty of time」は「十分な時間」という意味になるようです。
「robbery」は名詞で「強盗、泥棒まがいの行為」。
残念ながら、「highway robbery」という言葉は見つかりませんでした。「highway」は「幹線道路、主要道路、公道、街道」。日本語の「ハイウェイ」に当たるのは、米語で「expressway、freeway」などとなるようです。
「you sure right about dis.」は、「you're surely right about this.」や「I feel sure you're right about this.」などという感じでしょうか。
「stool」は「(肘掛け・背のない1人用の)腰掛け」。
(老婆心ながら、私の訳に使った「日がな一日」は、「朝から晩まで、終日、一日中」の意味です。)
「Piggly Viggly」は食料雑貨店の名前。ただ、戯曲では「Piggly Wiggly」となってましたが、映画でお店の看板には「PIGGLY VIGGLY」と書かれてましたね。

「何をしてるの?」
「奥様をお店にお乗せしようとしてるんです。」
「今朝はどちらへお出かけですか、ワサン様?」
「ちょっと買い物です。行きなさい! 私は何度だって食料雑貨を持って路面電車に乗ったことがあるのよ!」
「はい、そうですが、ミス・デイジー。でも、何もしないで、ワサン様からお金をいただき続けるのはできなくて。」
「息子はいくら払ってるの?」
「いえ、ミス・デイジー。それは息子さんと私の間でのことでして。」
「週に7ドル以上ならなんにしても、泥棒同然よ。路上強盗だわ。」
「はい、奥様の言う通りで。特に何もしないで、日がな一日台所で腰掛けに座ってるときにはですね。」
「いいわ。ピグリー・ビグリーよ。そして家に。他には行かないわよ。」
「はい。」

車は誰のもの?
「私はバカじゃないのよ。」
「分かってます。」
「主人に運転を教わったの。まだ全部覚えてるわ。だから私が、何も知らないと思って...速度を落として。」
「時速30キロしか出してませんよ。」
「制限時速以下で。」
「ここの制限時速は55キロです。」
「主人は”ゆっくり走れば燃料は減らない”って。」
「これじゃ、歩いて行ったほうが速いよ。」
「これは、お前の車?」
「いいえ。」
「ガソリン代は、お前が?」
「いいえ。」
「ほらね! ハンドルを握ってなくても、私が車を動かしてるんだよ。」(日本語字幕より)

「I'm nobody's fool, Hoke.」
「Nome.」
「My husband taught me to run a car.」
「Yassum.」
「I remember everything he said. So don't you think even for a second that you -- Wait! You're... You're speeding! I can see it!」
「No. Miz Daisy. No, we doan', but nineteen miles an hour.」
「I like to go under the speed limit.」
「Yassum. But speed limit thirty five here.」
「The slower you go, the more you save on gas. My hasband told me that.」
「We barely movin'. Might as well walk to the Piggly Viggly.」
「Is this your car?」
「Nome.」
「You pay for the gas?」
「Nome.」
「All right then. My fine son may think I'm losing my abilities, but I am still in control of what goes on in my car. 」(戯曲を引用)

「be nobody's fool」もしくは「be no one's fool」で、「抜け目がない、簡単にはだまされない」とありました。
「speed」は動詞として、「〈車などが〉急ぐ」を意味するようです。そして、「be speeding」で「違反速度で走る、スピード違反をする」という意味があるようです。
「1 mile」は約1.6 Kmです。「19 miles」は約30.6 Kmとなりますし、「35 miles」は約56.3 Kmとなります。
”新自修英文典”によりますと、「the + 比較級... the + 比較級」の形で、「何々すればするほど、ますます何々」の意味をあらわすことがあるとのことです。
「barely」は「やっと、かろうじて」、「ほとんど...しない」の意味を持ちます。

「私はバカじゃないのよ。」
「ありませんとも。」
「主人が私に車の運転を教えてくれたの。」
「はい。」
「彼の言ったことすべて覚えているわ。だから、ちょっとでも考えてもらいたくないのは...待ちなさい! あなた。あなた、スピードの出し過ぎよ。ほら、分かってるんだから!」
「いえ、ミス・デイジー。いえ、してません。時速30キロですよ。」
「制限速度より下で走ってもらいたいの。」
「はい。しかし、ここでの制限速度は55キロですよ。」
「ゆっくり走れば走るほど、ますますガソリンを節約できるのよ。主人はそう言ったわ。」
「ほとんど動いてない。ピグリー・ビグリーへ歩くも同じだよ。」
「これはあなたの車?」
「いいえ。」
「あなたがガソリン代を払うの?」
「いいえ。」
「結構。息子は私が能力を失ったと思ってるみたいだけど、でも私は、車の中で起こってることをまだ操作してるのよ。」

神様が世界を創った日数
「ブーリー様? 私です。どこにいると思います? 奥様を車でマーケットへ。最初は歯をむきましたが、そのうち折れて... 店の中から、私のほうを見てます。きっと、どなりつけられます。たった6日で折れた。大したものでしょう。神が世界を創った日数と同じです。では、これで。」(日本語字幕より)

「Hello, Mist' Werthan? Yes, it's me. Guess where I'm at? I jes drove yo' Mama to the store. Oh, you know. She flap 'roun' some. But she all right. She in the store. No, no. She jes' look out the window and see me on the phone, sir. She probably goin' throw a fit right there by the checkout. Yassuh, you sure right about dat, only took six days. Same time it take the Lawd to make the wool'. Yassuh. All right. Bye now.」(戯曲を引用)

ホークもよほど嬉しかったのでしょう。なんと世界が創られた日数と比較してます。
「guess」は「推測する」。
「flap」は「ピシャっと打つ、たたく」。
「'run'」は「around」で、「約... およそ... ...ぐらい」。
「throw a fit」で「かんしゃくを起こす」。
「Lawd」は「Lord」で「神」。
「wool'」は「world」のことのようです。

「もしもし、ワサン様? はい、私です。どこにいると思います? ちょうどお母様をお店に車でお連れしたところです。もちろん、その、多少やり込められました。でも、お母様もよろしくて。お店にいらっしゃいます。いえ、いえ。お母様は窓の外をながめて、電話してる私を見てます。きっとお母様はレジのそばでかんしゃくを起こされます。はい、その通りで、たった6日間でした。かかったのは神様が世界を創った日数とおなじです。はい。では、また。」

調子良すぎますね。
では、また。

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コメント

久しぶりにこの映画を最近テレビで見ました。
特にラストシーンの二人の会話が好きでホークが
「何とかやっていくのが人生ですね」
といっている英語を聞き取ろうとしているのですが
分かりません。
(その前のセリフはi'm doing the best i can と思います。)
申し訳ありませんが、教えていただければ嬉しいです。
50才になって未だにもがいている自分にとって
とても気になるセリフです。

投稿: ともき | 2011年1月29日 (土) 20時09分

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