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「If I say it back now, it'll sound so stupid. 」(「最後の恋のはじめ方」より)

MY DVD:「HITCH:最後の恋のはじめ方(2005年製作)」発売:(株)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント TSDD-37674

原題は「HITCH」で、これはウィル・スミス演じる主人公の名前「ヒッチ」となってます。しかし、この”ヒッチ”は”ヒッチハイク”の”ヒッチ”と同じ綴り。また、動詞「hitch」には、「ぐいと引き寄せる、引き入れる」などの意味があり、「be hitched up」で「結婚する」、「hitch on」で「(仲良く)一緒にやっていく」の意味があります。
キーワードは「basic principle」。
「principle」には、「原理、原則、法則」といった意味があります。日本語字幕では「basic」と合わせて「基本ルール」と表現されています。ま、「(恋の)基本法則」といったところでしょうか。
さて、ヒッチの職業は”デート・コンサルタント”。男性がどうすれば想いを寄せる女性とつき合えるようになるかを指導すること。物語は、彼の前に、アルバートというかなり高度な不器用さを持つクライエントが現れて、超セレブな女性への想いを打ち明けられ、危なっかしい恋のやりとりが始まります。そこへとっても魅力的なサラっていう女性が登場。ヒッチの「基本法則」はここでも発揮し始めます。しかし、好事魔多し。なにやら暗雲が垂れ込めて、人生は急降下。「恋の基本法則」は総崩れ。しかし、それゆえにこそ気持ちの良いエンディングとなるのが、この映画のミソですね。

さて、ヒッチの言い分を聞いてみましょう。
「”いい男なんか要らないわ”と願う女は、まずいない。”今はタイミングがイマイチだわ”と言う女はいる。”存分に自由を楽しみたい”って女も。”男よりキャリアが大切なの”って女もいる。君は信じないだろ? そんなことを言う女は嘘をついてる。分かるかね? 大嘘だ。”タイミングが悪い”? ”自由が欲しい”? 確かにキャリアは大事。でも本音は、”私をほっといて”。あるいは、”このクドき下手!”。思い当たる? 人間の意志伝達の60%は、言葉でなくボディ・ランゲージ。30%は声の調子。つまり90%の”会話”は、言葉じゃない。彼女は相手を傷つけまいと、嘘をつく。知らない相手だから当然。幸いにも、相手がどんな美女でも、すべてはクドき方次第。だから、僕の職業が成り立つ。基本ルール。”男はいつでも、どこでも、アプローチ次第で、どんな女でも必ず落とせる”。」(日本語字幕より)
「Basic principles: No woman wakes up saying: "God, I hope I don't get swept off my feet today." Now, she might say, "This is a really bad time for me." Or something like, "I just need some space." Or my personal favorite: "I'm really into my career right now." You believe that? Neither does she. You know why? Because she's lying to you, that's why. You understand me? Lying. It's not a bad time for her. She doesn't need any space. She may be into her career, but what she's really saying is, "Get away from me now." Or possibly, "Try harder, stupid." Well, which one is it? 60% of all human communication is nonverbal. Body language. 30% is your tone. So that means that 90% of what you're saying ain't coming out of your mouth. Of course she'll lie to you. She's a nice person, she doesn't wanna hurt your feelings. What else is she gonna say? She doesn't even know you. Yet. Luckily, the fact is that just like the rest of us even a beautiful woman doesn't know what she wants until she sees it. And that's where I come in. My job is to open her eyes. Is this what you're looking for? Basic principles: No matter what, no matter when, no matter who, any man has a chance to sweep any woman off her feet. Just needs the right broom.」(英語字幕より)

「No woman wakes up saying」は、「~と言いながら目覚める女はいない」あるいは「寝起きに、~と言う女はいない」ということでしょう。そして「sweep + O + off + O's + feet」は、なんと「(愛情・幸福感・情熱・説得力などで)〈人〉を夢中ににさせる、とりこにする」の意味となります。英英辞典では「quickly and overpoweringly charm someone」で「すばやく、圧倒的に魅了する」となってました。どうしてこんな意味になるのか分かりませんが、勉強になると言いますか、楽しいですね。
「space」には「自由、放任、不干渉」という意味がありました。意外でした。
「favorite」は「お気に入りの人・物」。面白いのは競馬の「本命」も意味するようです。
「into」には「熱中して、関心を持って」という意味があります。
「get away from me」で、「近づくな」って意味になります。「now」は「さっさと、ただちに」って感じですね。
「possibly」は「~かも知れない、たぶん~だろう」となりますが、「probably」より起こる公算が小さいそうです。
「stupid」は名詞として、「ばか、まぬけ、のろま」。「stupid」と聞くと、いつも映画「スピード」を思い出します。「スピード」における犯人像は巧妙に爆弾を仕掛けて人質を取り身代金を要求する復讐鬼で、「crazy,but not stupid」つまり、「イカれてるが、バカじゃない」です。
「nonverbal」は「言葉を用いない、言葉を必要としない」の意味。
「the fact is that just like the rest of us even a beautiful woman doesn't know what she wants until she sees it.」は、随分長くて理解しにくいですね。まず、「the fact is that ~」で「真実は、(that 以下)である。」となっています。次ぎに(that 以下)を見てみますと。「(Just like the rest of us)+ even a beautiful woman doesn't know + what ~ + until she sees it.」となってます。「Just like the rest of us」で「ちょうど(我々以外の)他の人々のように」です。そして、「美しい女性さえも、(until 以下)までは(what 以下)を知らない」と言ってます。「what she wants」は「彼女が欲しいと思ってるもの」。「 until she sees it」は、「彼女がそれを(実際に)見るまで」です。余計なものを省略しますと、「美女も、実際に見るまでは自分がなにを求めているか分かっちゃいない」でしょうか。これは、直前の「She doesn't know you. Yet.」を受けている言い方ですね。「彼女はまだ君を知らない。幸いなことに、本当は、美女も自分の目で見るまでは自分が何を求めているか知らないのです。」 「doesn't know」を繰り返して、不利な「doesn't know」を、一転して有利な「doesn't know」に変換する、効果的な表現を試みてます。なるほどなって、感じ入りました。
「no matter」は「たとえ~でも」で、「whatever、whenever」などより口語的だそうです。「matter」は「事柄、問題、困難」などの意味がありますが、「no」がついて、「たとえ~でも問題としないで」という意味に使われてるようです。
「sweep + O + off + one's feet」は、最初に出てきたように、「(”Oの足をすくう”および)Oを夢中にさせる」の意です。また、「carry + O + off + one's feet」でも同じだそうです。しかし、ここでは「sweep」の「(ほうきで)掃く、掃除する」意味を利用しています。この「sweep any woman off her feet」を受けて、次の「Just needs the right broom」は、「ただ、適切な”ほうき”は必要です」と表現しています。つまり、「適切な道具」が必要なわけで、「適切な方法、適切な戦略」が必要と言ってるわけです。物語を見てみると、日本語字幕のように最初のアプローチ、きっかけ作りが大切なようですね。余談ですが、大リーグを見てると、3連戦で3連勝すると「sweep」したと言うようです。3連戦で2連勝すると、3戦目に球場のマスコットがほうきを持ってたりします。さあ、「sweep」するぞって。
とにかく、感心するほどのうまい語り口で、乗ってしまいそうです。ただ、あまりにうますぎるので、「ペリカン文書」でご紹介した、「it seems too good to be true.」って感じでしょうか。
「基本法則:次のように言いながら目覚める女はいない。”神よ、今日私をとりこにする男に出逢いませんように”。でもまあ、このようには言えるかも。”本当にタイミングが悪いの”。あるいは、”自由がなによりも必要なの”。あるいは、僕のお気に入りだと、”今はキャリアに集中してるの”。信じる? 彼女さえ信じてないさ。なぜだか知ってる? 彼女は君に嘘をついてる、それが理由さ。言ってること分かるかな? 嘘なんだ。タイミングなんか悪くない。自由なんて必要ない。キャリアに一生懸命かも知れないが、しかし、彼女が本当に言おうとしてるのは、”さあ、近づかないで”、またあり得るのは、”努力足りないわよ、バーカ”。まあ、どちらかかな? 人の意思伝達の60%は言葉を必要としないもの。ボディ・ランゲージだ。30%は声の調子。すると、君が言おうとしていることの90%は君の口から出てきてるわけじゃないってことになる。もちろん、彼女は君に嘘をついてる。彼女はとてもいい人で、君の気持ちを傷つけたくない。他にどんな言い方できる? 彼女は君を知らない。まだね。幸い、本当は、ちょうど他の人たちのように、美女さえも自分の目で見るまでは自分が何を求めているか知らないんだ。そして、そこが僕の出番なんだ。僕の仕事は、彼女の目を開けること。これこそ、君が探していたものだろ? 基本法則。何であろうと、いつであろうと、誰であろうと、いかなる男も女性をとりこにするチャンスがある。ただ、適切な方法が必要なだけだ。」

ヒッチはサラと最初に出逢ったとき、純粋にサラに興味を持つ男性として振る舞いながら、別れ際に少しつれなくこう言います。それは、サラ自身のそれまでの恋愛に対する心情を辿っているかのようでもあり、同時に彼女の心の琴線に触れる言葉でもあったようです。なぜなら、結局引かれ合う男女が結ばれずにそれなりの人生を送るだけという、つまらない先を見せられたのだから。
「2人は各々の人生を歩み続け、それはそれなりに幸せさ。」(日本語字幕より)
「They'd both probably go on to lead the lives they were headed toward. My guess is they'd do just fine.」(英語字幕より)

「They'd」と後の「they'd」は、どちらも「they would」だと考えられます。「go on」は「進み続ける、続く」。「lead」は「導く、リードする」。「lives」は「life」の複数形。「lead a ~ life」で「~な人生を送る、~な生活を送る」という表現があります。ここでは「~」にあたる部分を「lives」の後に説明しているものと考えられます。
「they were headed toward」は、自信はないですが、意味は「they were heading toward」と同じではないかと思います。「be heading for:向かっている」は、アメリカでは「be headed for」となるようです。「toward」がついた場合の例文はなかったですが、「研究社 話すためのアメリカ口語表現辞典」では、「向かう」の表現例として、「彼らは2人ともこちらへ向かっています」を次のようにしてました。
Both of them're ◎A on the way here.
◎B coming here.
○C headed here.
△D heading here.
ただし、☆:一番よく使われる、◎:非常によく使われる、○:よく使われる、△:ときどき使われる、▽:まれに使われる、×:使われない
このように「向かう」の意味の「head」は受け身で表現される方が、アメリカでは普通のようなんです。
「guess」は「憶測、推測する」で、「My guess is that ~」は「I guess that ~」と同じ。
「2人はおそらく各々が目指している人生を送り続けるだろう。彼らは立派(fine)にやり遂げると思うよ。」

しかし、次のヒッチのアタックはサラの予想を上回って、サラとの仲はとてもいい感じ。アルバートとアレグラの恋もうまく進み、とても期待を持てる状況となりました。ところが、ちょっとした思い違いから、サラはヒッチを、そしてアルバートとアレグラの仲もゴシップ記事で糾弾してしまうのでした。
自分が間違っていたことを謝りに来たサラでしたが、ヒッチの傷は深いものでした。ヒッチの最も大切なものを壊されたからでした。しかし、ヒッチも本当の事を伝えておくべきだったかも知れません。しかし、彼はこう言ってしまいます。
「僕は対人関係にいつも一線を引いてる。君との一線は、1週間前だった。」(日本語字幕より)
「I'm not someone who likes to get involved past a certain point. And that point was about a week ago.」(英語字幕より)

これまた、とても英語的な表現でした。
「get」は自動詞として、「get + 過去分詞」で「の状態になる」という意味を持つ使い方があります。「involve」は「受身」の形で、「関係する、親密な関係になる」という意味を持ちます。「past」は前置詞として、「(数・量・年齢・能力・限度・範囲などを)越えて」という意味があります。
「僕は、ある一線を越えて親密になるのを好む人間じゃない。そして、その一線は1週間前だった。」

傷心のアルバートは、しかしアレグラへの想いは消えることなく、ヒッチに「助けてくれ:I want you to fix it.(修復してくれ)」と言います。ヒッチは「僕は無力だ:I got nothing, Albert」と言うだけ。
アルバートは切ない思いを打ち明けるのでした。
「時が癒してくれるよ。」
「そんな癒しは欲しくない。彼女のことを想うために、みじめな気持ちが必要なら、僕はこれで満足だ。」
「バカ言うな。自分を変えて、状況に順応しろ。みじめな気持ちとは縁を切るんだ!」
「君は恋を分かってない。」
「バカ言え。」
「自分が売っている”商品”を君は何も理解していない。」
「愛は僕の人生だ。」
「違うね。君の商売だ。」(日本語字幕より)
「Look, you will. Just give it time.」
「That's just it. I don't want to. I've waited my whole life to feel this miserable. If this is the only way I can stay connected with her, then this is who I have to be.」
「No, you don't. You can change, you can adapt. You can make it so you don't ever have to feel like this. Ever again.」
「Oh, my God. You just don't get it, do you?」
「I get it.」
「Let me get this straight. You're selling this stuff, but you don't believe in your own product.」
「Love is my life.」
「No. Love is your job.」(英語字幕より)

「Look, you will.」はこの直前のアルバートの言葉、「I see a cab and I wanna dive in front of it, because then I'll stop thinking about her.:タクシーを見ると、その前に飛び込みたくなる。なぜなら、そうすれば、彼女のことを考えなくなるから。」の「I'll stop ~」を受けているようです。つまり、「you will stop thinking about her.」と言っているのだと思います。「Just give it time.」は「ただ、それに時間を与えなさい。」で、「時が解決してくれる」といった意味でしょう。
「That's just it.」は用例に同じものがありまして、「まさしくそれが問題だ。」となってました。「I don't want to.」は、「I don't want to give it time.」と考えます。「miserable」は「みじめな」。「僕は人生のすべてをかけて、このみじめさを感じるために待っていた。」って言ってますね。
「No, you don't.」は、実を言いますと分からないです。アルバートの発言全体を否定してることは分かるのですが、具体的にどの文章かと言うと分かりにくいです。少なくとも「I've waited my whole life ~」以下のすべてか、いずれかを否定しているはずです。順当には、やはり「I've waited ~」の文を否定してる感じですが、極端に考えて、直前の「this is who I have to be.」を否定して、「this is who you don't have to be.」と言いたいと考えられなくもありません。「make it」には「成功する、うまくいく」や「回復する」という意味があります。
「get it」は、いろいろな意味を持ちますが、ここでは「理解する、わかる」のようです。
「let me get this straight.」は「ダーク・ナイト」でもご紹介しましたように、「はっきりさせておこう」となります。「beliebe in」には、いくつかの意味があります。(1)存在を信じる、信仰する (2)〈人・能力〉信じる (3)〈事・物〉の価値〔正しさ〕を信じる などです。
「なあ、大丈夫だ。時が解決してくれる。」
「まさにそれが問題だ。そんな風にしたくない。僕はこのみじめさを味わうために今まで生きてきたんだ。もしこれが彼女とつながりを持ち続ける唯一の方法なら、これこそが、僕がなるべき姿だ。」
「いや、そうじゃない。君は変われるし、順応もできる。よくなって、ずっとこんなことを感じる必要などなくなる。二度とね。」
「ああ、なんてことだ。君は分かってないんだ。そうだろ?」
「分かっているとも。」
「はっきりさせておこう。君はこうしたことを商売にしているが、君自身が自分の商品を信じてないんだ。」
「愛は俺の人生だ。」
「いいや。愛は君の仕事なんだ。」

いつの間にか、ヒッチは人の心情を見ないようになっていたのでしょうか。ビジネスライクに、人の心を扱っていたのでしょうか。常に勝利することしか考えなくなっていたのでしょうか。

「パラシュートなしで飛行機から飛び降りたいなら、お好きに。」
「君は愛を恐れている。臆病者は僕でなく君だった。」
「どこへ?」
「スカイ・ダイビング!」(日本語字幕より)
「You wanna jump out a plane without a chute, be my guest. But forgive me if I don't join you.」
「This isn't about love for you at all, is it? This whole time, I thought I was the coward.」
「Where you going?」
「Skydiving.」(英語字幕より)
「chute」には「パラシュート」という意味もあります。「be my guest」は、快諾する言葉として「どうぞご自由に」の意があり、反語的に「勝手にしなさい」という意味もあるようです。
「coward」は「臆病者」。
「パラシュートなしで飛行機から飛び降りたいなら、どうぞご勝手に。でもそこへ参加しなくても、許してもらいたいね。」
「これらは君にとっては愛などとはまったく違うんだ。そうだろ? ずっと、僕が臆病者だと考えてたよ。」
「どこへ行く?」
「スカイ・ダイビング。」

だめと分かっていても、自分の気持ちに正直に生きること。それも愛ですね。アルバートの”スカイ・ダイビング”はアレグラにすべてをさらけだすことなのでしょう。もう、「当たって砕けろ」の心境でしょうか。余談ですが、アニメ「時をかける少女」の中で、「砕けて、どうする」って意外と抑えたセリフがありました。なかなかでした。

さて、アルバートとアレグラの仲はどうなるのでしょう。それは映画を観た方のお楽しみ。ただ、「プライドと偏見」でエリザベスの姉、ジェーンとビングリーのカップルのことを父ベネット氏がお人好しと語ったように、アルバートとアレグラもお人好し同士のカップルになりそうな気がしますね。
ヒッチは、サラのところへ走ります。しかし、ヒッチはメロメロで、いつものスマートさは微塵もありません。しかも、サラは部屋を片付けて、ハンサムな男性と出て行くところ。そして、こう言われます。
「こう言ったわね? ”別々の人生を歩めば、それなりに幸せ”と。」
「”それなりの幸せ”で満足? "すばらしい人生”もある。」
「ないわよ。」(日本語字幕より)
「Maybe it's like what you said. We should just both go our separate ways and then we'll do just fine.」
「What if fine isn't good enough? What if I want extraordinary?」
「No such thing.」(英語字幕より)

痛いところをつかれてしまいました。
「separate」は「ばらばらの、個別の」。
ヒッチは「”fine”じゃ十分ではないとしたら?」って言ってます。
「extraordinary」は「非常な、驚くべき、途方もない」。
「たぶんあなたが言ったことはこのようだと思うけど。私たちは2人それぞれの道を行くべきで、2人は立派(fine)にやれる。」
「もし立派(fine)では十分じゃなかったら? もし僕が最高を求めたら?」
「ないわよ、そんなの。」

「fine」にひっかけた会話が続いてます。サラはマニュアル・ミッション車を運転しようとしますが、動揺して、今にもエンストしそうです。ハンサムな男性が、声をかけます。
「大丈夫?」
「もちろんよ。」
「大丈夫なもんか!」(日本語字幕より)
「You okay?」
「Yeah. No, I'm fine.」
「You'll never be fine, and neither will I!」(英語字幕より)

確かに見るからにサラの運転は大丈夫そうには見えません。しかし、ここでヒッチが言いたいのは、運転のことではなく、2人が別々の人生を送っても、互いに”fine”じゃないということです。2人がそれぞれ”fine”になると言う前提すら、もう幻想に過ぎないと言ってるわけです。
「大丈夫?」
「そうね。いえ、”fine”よ。」
「君は決して"fine”にはならないし、僕もならない!」

「僕に”空を飛べる”と思わせた人はたった一人。君だよ。」
「私が好きなの?」
「愛してる。初めて会った時から。」
「先に言われてしまったわ。」(日本語字幕より)
「And there's only one person that makes me feel like I can fly. That's you.」
「So, you kind of like me?」
「No. I love you. I love you, and I knew it from the first…」
「If I say it back now, it'll sound so stupid.」(英語字幕より)

「たった一人だ。僕に空を飛べると思わせた人は。それは君だ。」
「つまり、私を好きになったみたい?」
「いや。愛してる。君を愛してる。俺は最初から分かっていた…」
「私がそれ(と同じ事)を今言い返したら、バカみたいに聞こえちゃう。」
めでたし、めでたし。

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