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「She's a loaded pistol who likes pina coladas and getting caught in the rain. 」(「シュレック」より)

MY DVD:「SHREK:シュレック(2001年製作)」発売元:角川エンターテイメント DWBF-10070-1

さて場面は、おとぎ話のキャラクターたちをシュレックの沼に追放した、ファークアード卿が、魔法の鏡を脅して王になる方法を聞くところ。魔法の鏡は、姫と結婚することで王になれると言う。その姫には3人の候補が紹介される。
日本語字幕では、「男日照りなプリンセス達」と紹介されますが、英語では、「today's eligible bachelorettes:本日のふさわしき若い独身女性」と「today's」が付いて、料理メニューかテレビ・プログラムみたいな扱いではありますが、シンプルな表現でした。
内訳は、シンデレラ、白雪姫、そしてフィオナ姫。

「候補者ナンバー1! イジメに耐えた悲劇の過去、好物はスシと温泉。趣味は意地悪な義姉たちの世話。拍手をどうぞ、シンデレラ!」(日本語字幕より)
「お嫁さん候補1番。遠い国で虐待を堪え忍ぶ彼女は、お寿司と温泉が目下のマイブーム。趣味は意地悪な二人の姉さん相手の家政婦ごっこ。拍手をどうぞ。シンデレラさん!」(日本語吹き替えより)
「Bachelorette number one is a mentally abused shut-in from a kingdom far, far away. She likes sushi and hot tubbing anytime. Her hobbies include cooking and cleaning for her two evil sisters. Please welcome Cinderella.」(英語字幕より)
「mentally」は「精神的に」。「abuse」には、「〈子供・女性・動物〉を(特に肉体的・性的に)虐待〔酷使〕する」や「レイプする」意があり、前の「mentally」がなければ、ひどく乱暴な言葉になるところです。「shut-in」は、「閉じこもった人」。
「tubbing」は「tub」の進行形。名詞として「おけ、ふろおけ、入浴」などの意味があり、バスタブのタブですね。自動詞として「入浴する」という意味があります。「hot tubbing」は「暖かいお湯を満たした浴槽で入浴を楽しむ」ような意味が込められているようです。日本人だとお風呂として当たり前なんですが、欧米では、シャワーや浴槽で泡を立てて体を洗うことが一般的なようなので、贅沢な趣向なんでしょう。「anytime:いつでも」がついて、「時間を問わず」、やってる感じですね。
「若き独身女性1番は、遠い遠い王国から、精神的に虐待されて閉じ込められた人。彼女のお好みはスシ。そして四六時中OKのお風呂。趣味には、二人の悪魔のような義姉たちのための料理と掃除が含まれています。どうか、暖かくお迎え下さい。シンデレラです。」

「候補者ナンバー2は、この姫! 男7人と清らかな同棲。冷たい唇に熱いキスを。たちまちハートが動き出し、ホットに甦る。白雪姫!」(日本語字幕より)
「お嫁さん候補2番。メルヘン王国出身。男7人と一緒に住んでるけど、身持ちはバッチリ。必殺キッスで唇解かせば、熱いハートが動き出す。さあ、拍手をどうぞ。白雪姫さん!」(日本語吹き替えより)
「Bachelorette number two is a cape-wearing girl from the land of fancy. Although she lives with seven other men, she's not easy. Just kiss her dead, frozen lips and find out what a live wire she is. Come on. Give it up for Snow White!」(英語字幕より)
「cape」は、フード付きマントであるケープです。「cape-wearing」という単語は見つからなかったのですが、「着ている」の「wearing」を引っ付けて、動名詞の形容詞的用法を作りあげてます。「land」は「陸、国、世界、土地」。「fancy」は「空想」。
「easy」は「誘惑を受けやすい」意もあります。例は悪いですが、「easy woman」で「売春婦」という意味まであります。
「frozen」は「freeze」の過去分詞が形容詞化したもの。「freeze」には「凍らせる、麻痺させる、こわばらせる」などの意味があり、形容詞化した「frozen」には「凍った、冷やした、麻痺した」などの意味があります。「find out」は、「(隠された、または知られていない事実を)見つけ出す」が本義とされています。単純に「見つける」という意味では使わないようです。「live wire」の「live」は「生きている」意。語源は「alive」の「a」が消えたものらしいです。「wire」はこの場合「電線」。従って、「live wire」は「電流の通じている電線」。「元気」とか「ホット」とかに収まらない、意外なほど弾けた感じを受けますね。
「give it up for〜」で「〜を熱狂的に支持する、〜に声援を送る」の意。
「若き独身女性2番は、おとぎの国から、ケープを纏った女の子。7人の男性と住んではいるが、身持ちは堅い。死んだように固まった唇にただキスするだけで、彼女がどんなに弾けてしびれる方か発見するはず。さあ来い。白雪姫に声援を!」

「そして最後の候補者は、燃える溶岩に囲まれた、ドラゴンの城の捕らわれ人。”カクテルが好き”というアダルトな彼女。あなたの助けを待ちわびている。フィオナ姫!」(日本語字幕より)
「そして最後はついでじゃないよ。3番は情熱の赤毛。捕らわれの城にはドラゴン。お堀には真っ赤な溶岩。でも、引いちゃダメダメ。いい女なのはダイナマイト級。お酒もいけるアダルトな彼女だよ。あなたの助けを待っている、フィオナ姫さん。」(日本語吹き替えより)
「And last, but certainly not least, bachelorette number three is a fiery redhead from a dragon-guarded castle surrounded by hot boiling lava! But don't let that cool you off. She's a loaded pistol who likes pina coladas and getting caught in the rain. Yours for the rescuing, Princess Fiona!」(英語字幕より)
「least」は名詞として、「最も価値の少ない人、最もつまらない人」の意味があります。
「fiery」は「火のような」から、「情熱的な」の意味もあります。
「dragon-gurded:ドラゴンに守られた」は形容詞として「castle:お城」を修飾し、「surrounded by hot boiling lava:熱く煮えたぎる溶岩に囲まれた」は過去分詞の形で後から「castle」を説明しています。小賢しく考えれば、「castle that is surrounded by hot boiling lava」の「that is」が省略されたとも言えます。
「cool」+「off」で、「静める、さます、興味を失わせる」の意味が出てきます。「cool+you+off」で「youに興味を失わせる」意になり、「don't let+that+cool you off」で「that(姫がドラゴンで守られ、溶岩で囲まれた城にいること)に、cool you off(あなたに興味を失わせること)を、don't let(させるな)」ということになります。
「pistol」には「すばらしい人」という意で、人を賞する意味合いがあるようです。ただ、なぜか「pistol」には「女性のおっぱい」という意味もあるようです。「a loaded pistol」は「弾丸を込められたピストルな人」となり、かなり思い入れのこもった表現です。
「pina colada」は「ピーニャコラーダ:ココナツ果汁・パイナップル果汁・ラムを混ぜた、スペインの酒」。
ところで、ルーパート・ホームズ(Rupert Holmes)という方の、「Escape (The Pina Coladas Song)」という歌がありまして、フィオナ姫が選ばれた時、ちゃっかりバックに流れているんです。ちょっと長いですが、歌詞は次のようになってます。
I was tired of my lady
We'd been together too long.
Like a worn-out recording
Of a favorite song.
So while she lay there sleeping
I read the paper in bed.
And in the personals columns
There was this letter I read:

"If you like Pina Coladas
And getting caught in the rain
If you're not into yoga
If you have half a brain
If you'd like making love at midnight
In the dunes of the Cape.
Then I'm the love that you've looked for
Write to me and escape"

I didn't think about my lady
I know that sounds kind of mean
But me and my old lady
Have fallen into the same old dull routine
So I wrote to the paper
Took out a personal ad
And though I'm nobody's poet
I thought it wasn't half bad

"Yes I like Pina Coladas
And getting caught in the rain
I'm not much into health food
I am into champagne
I've got to meet you by tomorrow noon
And cut through all this red-tape
At a bar called O'Malley's
Where we'll plan our escape

So I waited with high hopes
And she walked in the place
I knew her smile in an instant
I knew the curve of her face
It was my own lovely lady
And she said, "Oh it's you"
Then we laughed for a moment
And I said, "I never knew"

That you like pina Coladas
Getting caught in the rain
And the feel of the ocean
And the taste of champagne
If you'd like making love at midnight
In the dunes of the Cape
You're the lady I've looked for
Come with me and escape
(これについて詳しくは、次のホームページを見ていただくと良いと思います。)
Songs for 4 Seasons : Escape (The Pina Colada Song) by Rupert Holmes
http://songsf4s.exblog.jp/7909728/

かいつまんで説明しますと、歌詞の内容は、
「彼女とは長くて倦怠期。彼女が寝てる間に新聞に目を通したら、”あなたがピーニャコラーダと雨に濡れるのが好きで、ヨガにはまってなく、脳は半分はあって、夜中に岬の砂丘で愛し合いたかったら、あなたの探し求めている恋人は私よ。手紙を私に書いて、そして逃避行へ。”という記事を目にした。早速、それは私にぴったりだと返事した。そして彼女に会ったら、なんとそれは私の彼女だった。僕たちはしばし笑った。思わず言った、「知らなかった」と。ピーニャコラーダと雨に濡れるのが好きで、そして海を感じることやシャンペンの味が好きで、夜中に岬の砂丘で愛し合いたかったら、君は僕の探し求めていた女性だ。僕と一緒に来て、そして逃避行へ。」
というものです。1979年頃のヒット曲のようですね。
つまりフィオナ姫は、この歌詞のように「ピーニャコラーダと雨に濡れるのが好きな、a loaded pistol」なのだそうです。そうすると、「夜中に岬の砂丘で」愛し合うことも好きだと暗にほのめかしてるわけです。字幕や吹き替えの「アダルトな」となるのも、うなづけます。歌詞の締めくくりに来る「escape」も「脱出」という言葉ですから、フィオナ姫の監禁された状況にもぴったりという感じです。ま、怪しげな魔法の鏡の言うことなんですけど。
とにかく、このアニメは、けっこう大人向けのテーストなんですね。
「最後、しかし決して最低ではないですよ。若き独身女性3番は、ドラゴンに守られ、熱く煮えたぎる溶岩で囲まれた城から、情熱の赤毛。しかし、だからと言って引いてはダメ。彼女はピーニャコラーダと雨に濡れるのが好きな、ただならぬ魅惑の女性。救助であなたのものに。フィオナ姫!」

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