「Live and let die」(「シュレック3」より)
MY DVD:「SHREK:シュレック(2007年製作)」発売元:角川エンターテイメント DWBF-10070-3
今回もシュレックですが、3作目を見てみます。
カエルの王様が亡くなると、懐かしい曲が聞こえてきました。007シリーズで、ロジャー・ムーアがボンド役だった「死ぬのは奴らだ」のメイン・テーマです。カエルの王様は死のお迎えを快く思ってなかったのかも知れませんが、この歌はあまり適切とは思えませんでした。と言うのも、曲を聴いてると心の高揚を抑えられず、一緒に歌いたくなってしまったものですから。
しかし、「ラブ・アクチュアリ」では、妻の遺言により本人の葬式にベイシティ・ローラーズの歌を流すシーンがありました。これも、ひょっとするとカエルの王様が無念を表した、本人のリクエストだったかも知れませんね。
「若さと希望が胸にあふれる時
怖いものはない
すべての人を許して
自分も生きる
でも、世の中は目まぐるしく
変わってゆく
夢は破れ
みじめな自分に涙する
死ぬのは奴らだ
死ぬのは奴らだ」(日本語字幕より)
「When you were young and your heart
Was an open book
you used to say live and let live
You know you did, you know you did
You know you did
But if this ever changing world
in which we live in
Makes you give in and cry
Say live and let die
Live and let die
Live and let die」(英語字幕より)
「open book」という言葉には、「明白な事実、ざっくばらんな人」という意味があるようです。ここでは、「物怖じせず心を開いている」さまと解釈してみます。
「live and let live」は、〔live and let others liveの略で「自分も生き、他をも生かしめよ」が本義〕で、「自分は自分、人は人」という意味となるようです。英英辞典では、「他の人の意見や行動を許容すべきであり、そうすれば他の人もあなたのものを同じように許容してくれるであろう」となってました。今になって、初めて知りました。勉強はしてみるものですね。
「this ever changing world」の部分は、オリジナルの映画「死ぬのは奴らだ」の英語字幕を見ますと、「this ever-changing world」となっており、「ever changing」は「world」を形容詞的に修飾しています。「if」以下の「this ever changing world in which you live in」までが「makes you ~」の主語になっていることが分かります。また、「in which we live in」は「in」が重複しているように見えますが、「live in」で「同棲する」という意味が強くなるようなので、「共に住んでいる」という一つの語句として使っている可能性があります。
「give in」には、「降参する、屈服する」の意があります。
「live and let die」は辞書に例はなく、先ほどの「live and let live」をもじったものと考えられます。つまり、「live and let others die」を意味するものと。「自分は生き、他には死を与えよ」と。だから、「死ぬのは奴らだ」となってたんですね。長い間悩まされた謎が解けたような気がします。
ただ、歌うことが難しいのは変わりありませんね。「リヴ・アンド・レット・ダイ」って、日本語で言うと、もう歌いようがありません。発音できるのは最後の「ダイ」だけですね。あえて言えば、「and」がほとんど消えて、”ェン”となって、”liven:リベン”のようになり、これの”n”は「let」の”l”と結合して、”ンレ”のようになり、「let」の”t”は、「die」の”d”と融合して、”le tdie:レッダイ”のように聞こえます。苦しいですが、”リベンレッダイ”でしょうか? 昔、ソニーの英会話教材では耳に聞こえる音を大事にするとしてました。「What do you say?」が「ワッダヤセイ?」のように。幕末から明治にかけてでしょうか、「What time is it now?」を「掘ったイモ、いじるな」と言ったように。
NHKであったのは、イギリスのケンジントン(Kensington)は発音が難しく、日本語「上杉謙信」の「けんしん」と言うと結構通じるとか。そして、バスなどで使う「I get off :私は降りる」は「揚げ豆腐」がいいとも。「揚げ豆腐、けんしん」と言えば、通じるとか。
”ウェニュア ヤング エンニュァハート
ワズノープン ブック
ユユストゥセ リベンレッリヴ
ユノュ ディジュノュ ディジュノュディッ
バリフジセヴ チェィンジンワー ディンウィッチウィ リビン
メークスュ ギビネックライ
セ リベンレッダイ
リベンレッダイ
リベンレッダイ”
これで、少しは映画と一緒に歌えないですかね。
「若かりし時、心は開かれていた
”自分も生き、他をも生かす”と言っていたものさ
そうだったよね そうだったでしょ そうだったのよ
しかしもし、私たちが共に住んでいる、このいずれ変わってゆく世界が
君を屈服させ、涙を流させるのなら
言えよ、”自分は生き、死ぬのは奴らだ”と
自分は生き、死ぬのは奴らだ
自分は生き、死ぬのは奴らだ」
英語字幕を考える前に、日本語を考えることが必要かも知れませんが、ここでのJK(女子高校生のこと)コトバは理解可能範囲として、説明は省略させていただきますね。
「超ハズいんだけど、友達がそなたにイカれて、”お付き合いしてくりゃれ”と。」
「何だって?」
「神話チックなキャラが、好きな乙女なの。」(日本語字幕より)
「超ハズいんだけどさ、友達のティファニーがあんたのキモさにトキめいちゃって、学園祭とかに共に参るのも超アリだって言ってるわけ。」
「えっ? なんやて?」
「そういう趣味なの。あの子、大学生とか神話チックなキャラに弱いの。」(日本語吹き替えより)
「This is, like, totally embarrassing, but Tiffany thinkest thou vex her so soothy. She thought perchance thou would ask her to the Homecoming Dance.」
「Excuse me?」
「Like, whatever. She's into college guys and mythical creatures.」(英語字幕より)
「totally」は「まったく」。「embarrassing」は形容詞として「まごつかせるような、はずかしがらせる、やっかいな」。
「thou:なんじは、そなたは、そちは」は、詳しくはありませんが、古い言葉で「you」の単数形のようです。「you, your, yours」のように「thou, thy, thine」となるようです。おおざっぱですが、「thou」を使うとき、語法として、一部動詞には、「st」もしくは「est」がつくようです。「canがcanst、didがdidst、prayがprayest」のようにです。ですから、この場合「thinkest」は「think」のことではないかと。もしくは、この語法を勝手にわざと誤用して、使っているのかも知れません。
「vex」はやや古い言葉のようでして、「悩ませる」といった意味のようです。「soothy」って言葉は見つかりませんでした。「sooth」には、形容詞として「本当の」という意味があり、副詞として「soothly」という言葉があります。古くは名詞としても意味があったようで、「真実、事実、現実」の意です。「in sooth 」で「本当に」の意味があるようです。これも「本当に」の造語かも知れません。
「perchance」も古い言葉のようで、「おそらく、たぶん」の意。「homecoming」は、「(アメリカで年1回新学期の始まる9月に開かれる)学園祭」のこと。
「into」には「熱中して」という意味があります。「mythical」は「神話の」。「creature」には「見たこともない[未知の]生き物、想像上[架空]のこわい生き物」という意味があります。
「これは、そうね、超やっかいなんだけど、ティファニーが覚えるに、そなたが彼の娘をいと物狂おしめさるると。彼の子鑑みて、そなたが学園祭ダンスを彼の子に尋ねるもそこはかとなくあらまほしけると。」
「はっ? なんて?」
「こうなの、どうでも。彼女ったら、大学生と神話のキャラにはまってるのー。」
なんだか、違った方向に。気のせいか、大好きなある時代の筒井康隆氏の小説に感じたような違和感が。
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